2015/11/30
続・ジョコビッチ選手の強さの秘密　


　前回、プロテニス選手のノバク・ジョコビッチ選手の
強さの秘密について書かれた、食事法の本に触れま
したが、今回は、その続きです。


　ジョコビッチ選手の食事法のキーワードが、”グルテン
フリー”で、彼は、著書によると、グルテンフリーの食生活
を送ることによって体調が良くなり、それが現在の好調さ
につながっているようです。しかもその本の表紙には、
たった14日間で変わるという、いかにもな文句が踊って
います。一体、グルテンフリーの何が、そんなに良いの
でしょうか？


　そもそも、グルテンというものが何なのかという話から
になりますが、グルテンというのは、簡単に言うと小麦
たんぱくの事です。もちもちとした粘り成分で、粉をこねる
ことにより、このグルテンが形成されます。小麦の加工品
は、このグルテンを上手にコントロールすることによって
成り立ちます。ケーキやクッキー等は、グルテンを抑える
事がポイントで、パンや麺類は、グルテンを引き出す事が
ポイントになります。小麦粉には、薄力・中力・強力の区別
がありますが、この違いは、そのグルテン量の差で、量の
多い少ないが、強い薄いの違いになります。


　このグルテンの何が問題なのかというと、花粉症やアトピー
等のアレルギーに関わっている物質だとされている事です。
小麦も、他の農作物同様、品種改良を重ねてきた歴史があり、
その中で、パンやパスタ等に加工しやすくなるよう、そのグル
テンの種類や量に手を加えてきたそうです。要するに、小麦の
成分を人工的に操作することにより、小麦加工品の品質や味
は向上したけれど、人体には悪影響だったという事だろうと
推測されます。もしパン文化圏のお年寄りに、昔のパンがどう
だったかを聞いたら、きっと、今みたいなふっくらもちもちでは
なく、パサパサしていたと答えるのではないかと思われます。


　アレルギーというのは、現代病と言えるくらい、程度も症状も
多種多様な形で、人々を悩ませています。薬や医者に頼る程
ではなくても、多くの人が何らかのアレルギーを持っているの
ではないでしょうか。実際、ジョコビッチ選手も、以前は、アレル
ギー症状に悩まされていたそうです。14日間で本当に変化が
表れるのかはわかりませんが、グルテンフリーを実践してみたら、
ひょっとすると、長年抱えていたプチ不調が解消されるかも
しれません。でも、小麦製品が浸透しすぎた現代の食生活では、
14日間でも、なかなか難しいものがありますが…。




　

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